映画の記事を最近全く書いていなかった。
書いていない理由は、見ていなかったから。最近はぽつぽつと見だしたので忘れないうちに簡単な内容を書いておく。
この記事は、映画の本編にも触れるので、映画の内容を知りたくない人は見ないでください。
監督は是枝裕和監督。
「そして父になる」「海まちDiary」等
主演は福山雅治。
この映画の着眼点としては、様々な殺人動機になる事象を表現しながらも、映画を見ている人にも本当の動機を一切描画していないところ。
映画は殺人の前科のある三隅(役所広司)が、元雇用先の社長を殺害するシーンから始まる。
その雇用先は、三隅同様に前科のある人を多く雇っている。
そして、その会社は食品偽装も行い、その手助けを三隅も行っていた。
三隅の弁護を担当することになった重盛(福山雅治)は、真実には興味がなく裁判で戦い勝つことを主としていた。
会うたびに言うことが変わる三隅に対しても、裁判の時に言うことだけを注意していた。
しかしそんな中、被害者の娘の咲江(広瀬すず)が父親から性的虐待を受け、それを救うために三隅が自分の父親を殺したことを重盛に告白する。
重盛はそのことを三隅に話すと、三隅は突然自分は殺人を犯していないと真逆の話をしだす。
重盛は何が真実かわからなくなると同時に、本当のことが知りたくなり困惑するなか、三隅の話を信じ、裁判を進めることで裁判は負け三隅には死刑が宣告される。
何が真実であるか?ということを映画を見ている人にも問いかけ続けるような映画。
その中で、死刑宣告されながらも満足な表情をする三隅。
すっきりするわけでもなく、後味がいいわけでもないが、観た後に不思議な満足感に襲われる映画。